2016年9月5日  聖書:ヨハネによる福音書10章7~18節 あなたは何を捨てましたか? 世良田静江牧師

つい二、三年前断捨離という言葉が流行し、本もたくさん出ました。片付け下手の私は早速買い求めましたが、その本も積み上げています。その後もフランス人は10着しかスーツを持たないなどがありましたが、関心はあっても片付けきれず、捨てきれずにいるのが私たちの現状ではないでしょうか。

自分自身が持っているものを捨てる、或いは人にあげるにしても、たとえ不必要なものであっても簡単なようなことでも大変難しいのです。ですから、自分の大切にしているものを手放すということはより一層難しいことです。

イエス様は良い羊飼というところで7節から18節まで捨てるということを5回も言っています。

良い羊飼は羊のために生命をすてることもできる(11節) 
私は羊のために生命をすてる(15節) 
すてる(17節) 
自分で捨てる。わたしは生命をすてることもできる。そして、これは父から受けた掟である。と結ばれています。
私たちが不要な物を捨てることとは全く違います。イエス様が自らの生命をささげ、私たちも自ら抱え込んでいる様々な思いや欲を捨て、神さまの前にさらけ出し、悔い改めていくこの姿勢こそが隣人を生かす第一歩ではないのでしょうか。
悔い改めるとはメタノイアとギリシャ語で言います。視点を変えると言う意味もあります。大切であると思うものを視点を変えてみますとそのことが変わります。この一週間、主の御言葉に従って歩みましょう。

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