2019年6月2日 聖書:使徒言行録1章12~26節    「昇天のキリスト」 世良田静江牧師

今日の箇所はまず弟子たちがオリブという山からエルサレムに戻って来たという書き出しから始まります。この山はエルサレムに近く、安息日に許されているところと記されています。安息日、仕事、働いてはいけないという戒めで、その距離2千キュピト。1キュピトが45センチですから900メートルそこそこの所に戻ったのです。イエス様はこの山の麓、ベタニアまで弟子たちを導き出し、昇天されました。彼らはエルサレム市内に戻り、屋上の間に上がった。この屋上の間、此処は最後の晩餐が供えられた二階座敷であったでしょう。そして弟子たちはここに出入りし集会をしていたであろうと言われています。ユダを除いて11弟子、そして婦人たち、イエス様の母マリヤ及びイエス様の弟子たちと共に心を合わせ、ひたすら祈りをして心を一つにしていた。これは一心一体となって行動するキリストの体なる教会の姿勢を表しています。この使徒言行録がテオピロへの献呈であると記されていることからアラマイク語、彼らの国語と註がついている。この所で特に興味をひくのが、何故ユダはイエス様を裏切ったのかと様々な説があります。この要旨では言い盡くすことは出来ませんが、主の復活の証人、昇天の証人として、弟子の一人にマッテヤが選ばれ、伝道をしなさいと主の御言葉を実行するべき、弟子たちの働きが活発に動き出す箇所であり、この後にペンテコステ(聖霊降臨)が起こるようになります。土台としてスタートする事が書かれています。毎日、毎日がキリストと共に生活し続けることをマッテヤの選出でよくわかります。「すべての人の心をご存知である主」主は私たちの願いや求めて心を一つにして祈ることに応えてくださるのです。

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