2019年9月1日 聖書:ローマ人への手紙1章16~17節「信仰から信仰へ」世良田静江牧師

本日の箇所はローマの信徒への手紙1章16~17節ですが、此処に深い意味が込められていることが分かることでしょう。まず、パウロは「福音を恥としない」と福音を述べること、受け入れること全てを恥としないと言い切っています。次に福音には神の義が啓示されているか「正しい者は信仰によって生きる」と書いてあるとおりだと断言します。ここのところを信仰から信仰へと歩むパウロの姿勢がよくわかります。宗教改革をしたルターはこのことで苦闘したと言われます。けれどもそれによって福音を発見し、宗教改革に至ったのです。行いによらず信仰によってのみ義とされるという教えを確立しました。信仰義認の教理は教会がそれによって立ちもし、倒れもする条項だと言いました。神の義はその福音の中に啓示され信仰に始まり信仰に至らせる。このことにより教会は確立され、キリスト者の生き方を確立する。パウロはこの言葉について旧約聖書のハバクク書2章4節に信仰による義人は生きるという言葉を引用しました。信仰をピスティスとギリシャ語では言います。この事によって義人正しい人として生きる。これが私たち教会の根拠、キリスト者の根拠、そしてこれが私たち教会は立ちもし、倒れもするのです。一人ひとりの生き方として信仰の姿がみえるのです。

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