2021年10月31日 聖書:ローマの信徒への手紙5章3~5節「見えないもの」豊田護兄

 私の趣味の一つに、月や星の観察があります。今月のはじめ朝の5時頃から6時頃まで、見事なオリオン座と、月がかけていくのが見えました。月齢の27という一番細い糸のような月です。めったに見れない月です。この話を聞いたもの好きな友人が、早起きをして見ました。その感想が「朝が明けてゆくと、全てが消えていく、けれども見えないけれどちゃんと在るんだね」でした。「見えないけれども在る」この言葉にとても深いものを感じました。

 毎朝犬を散歩させに海に行きます。相島が見えるのですが福間から見ると小さな島がくっついているように見えますが、実際は半島が横から見えるので島に見えるのです。友人はずっと島だと思っていたとか友人いわく「見えているもので、決めたらいけないね」

 土曜日曜は、色々な人に出会います。犬はほったらかしでスマホばかり見ている人、周りや自分の犬は見ていないのでとても迷惑です。「見えているものでさえ見ない人」こんな人がたくさんいます。

 朝沢山の子ども達を見ます、小さい妹のために二本傘を持って歩いている子ども、保育園に行くのに弟の手をしっかり握って歩いている小さなおねえちゃん。これらの姿の中には、優しさや愛があります。目には見えないけれども大きな力があります。大人たちは、この目に見えぬものを学ばなければなりません。

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