2017年8月20日 聖書 詩編23篇 「最も大切は幸福」 豊田 護兄

最も大切な幸福
 先月の話しでは、「幸福は成功とは違う」「幸福は気づくことだ」と話しをしました。
今回はその続きです。

人の人生はなかなか上手くいきません。そのほとんどが思わぬ事の連続です。でもそれをきちんと受け止めた時に初めて見えて来る物があるのではないでしょうか。

先週は初めての夏休みでした。でも牧師館の駐車場作りを引き受けてしまいました。最初はついてないなと悔やんでいましたが、鶴尾さんと弟の滋ちゃんと仕事をしながら色々な話しをしました。特に鶴尾さんの少年時代の話しには感動しました。野球少年で、一番ファースト、県大会で優勝したこと、家が貧しく父親のせいでの進学や家庭がたいへんだったこと、でも話しを聴きながら貧しくとも幸福があったような気がしました。それは、鶴尾さんが全てを受け入れ生きて、逃げずに生きてきたからだという気がしました

夏になると父の事を思います。親や家族に恵まれず。進学をあきらめ予科練に行き、零戦に乗り多くの仲間の死を見ました。運良く特攻を逃れ、戦後は炭鉱夫として働きました。昔父に「幸せか」と聞いた事があります。するとニヤリと笑い「いろいろあるからな」と言ったのを覚えています。

父も人生の全てを逃げずに受け入れたのでしょう。そこにしか幸福は存在しないのではないでしょうか。色々な事を悔やまず、神様から愛されている自分をしっかり信じて生きて行かなければなりません。そこに初めて「幸福」が見えて来るのではないでしょうか。

聖書のお話