2020年11月1日 聖書:ローマの信徒への手紙9章27~29節「残された者へ」世良田静江牧師

今、NHKが朝の連続ドラマドラマ「エール」を放映しています。戦後の日本復興の応援歌として多くの国民が慰め励まされた思い出の歌でもあり、今も歌われている“栄冠は君に輝く”などの夏の甲子園球場で歌われている名曲です。今、NHKが私たちがするべき伝道をしている場でもあり嬉しく感謝です。もう一つ嬉しいことはバプテスト連盟西戸崎教会の田中かねこさんの117歳が世界最高齢に認定されました。103歳まで礼拝に出席され、今は有料のグッドタイムホームで礼拝をしているとのことですが、エール大学の十数年前の調査によれば、キリスト者は寿命が普通に生活している人より十年長いという結果が出ています。毎週身づくろいをして話を聴き、歌い交わる生活があるからと報告があります。春のイースターから始まり、夏のキャンプや秋の感謝祭、そしてクリスマスと教会行事は時宜にかなっています。本日の聖書、残された者とはイザヤ書からの引用でもあります。今日は永眠者記念礼拝です。天に召された兄弟姉妹から見れば、私たちは残された者たちでもあります。筑豊の地に伝道の熱意をもって住まわれた服部国次郎先生、記念礼拝だけではなく、先生のことは常に語られますが、今朝はその先生を支えられたご家族や信徒への思いも心に留めましょう。豊田英子姉が中心となって、護兄、滋兄、岡田先生、ずっとこの教会を支えてきた鶴尾兄、増永姉妹、樋口姉妹、中尾姉妹、仲道姉妹とお名前を挙げれば枚挙に限りありません。求道者として飯野さん、そして嬉しいことに服部先生のご次男様が礼拝に出席されるようになられています。残された者には世代を越えて守っていくものがあります。万軍の主が生かしてくださり、それが残された者の存在なのです。その存在は救いを帯びています。救いとは旧約のヘブル語で神に立ち帰るということです。唯、正しいことのみを追求しなさい、そうすれば命を得、あなたの神、主が与えられた土地を得ることができる。今を生きる私たちができることは何でしょうか。この永眠者記念礼拝を通して考えてみましょう。

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