2021年11月7日 聖書:ローマ人への手紙8章31~32節 「神が味方です」世良田静江牧師

永眠者記念礼拝

今朝は天に召された方々のことを思い、その足跡を辿りますと、この教会では服部団次郎先生が皆様の心に浮かぶことでしょう。そのご生涯はお子様方や鶴尾兄弟などが詳細にお語りになられる事で、かつて一度60年前に訪れた私が話すまでもないでしょうか。120年前になるでしょうか、ジョージTスミス宣教師が日本にやって来ました。彼は東北の秋田に赴きました。日本のかつての社会、そして東北、秋田という地は如何ばかりだったでしょうか。異なる気候、風土、人間社会、全て親しみのない世界に入っていくのです。日本に来て病弱な夫人はしばらく横浜で待機して2ヶ月後、秋田に赴きました。それからの一年、夫を助けて働きますが、次女の出産後に他界し、赤ちゃんもその4週間後母の後を追うように亡くなりました。秋田にはスミス夫人とその傍らには幼子の墓があります。その死が多くの衝撃と感動を与え、アメリカではスミス夫人の記念教会を建てようと献金がされ、立派な教会が秋田に建てられました。はるばる日本に来て一年、夫と共に働きそこで死ぬ。このような人生を私たちはどう理解すればよいのでしょうか。仏教では会者定離と言います。この世は無常で会うものは必ず離れる運命にあるということ。しばしば生者必滅と対で使われ、別れは世の習いです。人間同志、癒やされることもありますが、決して完全なる心を癒やされるものではありません。私たちの心から癒やされ慰められることは神からの助けです。神が味方です。神の助けとは具体的には御言葉です。様々な困難があっても御言葉の力です。確かに孤独において人間は無防備です。けれども聖霊、その御霊が私を起き上がらせるのです。神は私の全てを包む御言葉によって助けてくださるのです。日々、御言葉を受けるために、聖書を読みましょう。

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