2021年12月26日 聖書:詩編49編10~13節「生きるということ」豊田護兄

「これでいいのだ」 これは赤塚不二雄の天才バカボンのお父さんの名言です。
生きて行くのは大変です。人は老いていくからです。昔当たり前に出来ていたことができなくなります。嫌になってきますし、悲しくなります。自分自身、トロンボーンが吹けなくなってきました。体力の衰えがげんいんです。本当に吹けません。焦りましたがやめました。もうオーケストラのオファーはありませんし、コロナでコンサートもありませんし。あきらめると気持が楽になりました。変わりに練習のシフトをリコーダー中心にして、練習をさぼっても「これでいいのだ」と思うことにしたら、力がぬけ別の方向が見えるようになり、バッハがおもしろくなりましたし、練習が楽になりました。

 これでいいのです。無理はしない、現実を素直に受け入れることが大切なのです。あと20年ぐらいで死にますから。

 母は老いてきてネコと一緒にねています。よく物を落とすし、物忘れもひどくなり、先日も卵落として悔やんでいました。
 悔やんでも仕方が有りません。 「それで いいのだ」 歳をとったのだから。後のことは神様にまかせましょう。

 人には色々な現実があります。立ち向かえるもの、立ち向かえないもの。頑張らなければなりませんが、時々「これでいいのだ」と思うと少し力が抜けて視野が広がるかもしれません。空は青いし月は綺麗です。ゆっくりコーヒーでも飲みましょう。人生そんなに捨てたもんじゃーありません。年末に宝くじがあたるかもしれません。

 この1年頑張ってきた皆さんに、「これでいいのだ」 神様が守ってくれています。今日も教会にきているのですから。

    「これでいいのだ」
 

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