2022年12月11日 聖書:ルカによる福音書2章8~14節「クリスマスおめでとう」豊田 護兄

 「文字」が発明され、情報の記録や伝達は大きく進化しました。でも少し前まで文字を独占していたのは、一部の人たちに限られた人達でした。その人達が都合のいいように歴史や情報はゆがめられていきました。身近では、「古事記」や「日本書記」がいい例で嘘ばかり天皇家に都合がいいように改ざんされています。学校で習った「大化の改新」や「聖徳太子」の話などは、嘘ばかりです。「麗磐井の乱」を例にについて少し話してみましょう。学校ではあまり教えません。
 
 記録や文書は、書いた人の立場や時代背景を考えなければなりません。イエスが何時どこで生まれたかは定かではありません。「聖書」にも最初に書かれたマルコ伝にもヨハネ伝にもありません。クリスマスは史実ではないのでしょう。でもおもしろいことに世界中クリスマスなのです。ここが面白いとろです。クリスマスは、権力や力を持つ人たちのものではないのです。歴史とは違う世界なのです。

 このルカ伝の話はとても感動的です。最初に知らせを受けるのは、過酷な労働者である貧しい羊飼いです。そしてやって来るのは、異世界の占星術師たちです。そして生まれた場所は馬小屋です。イエスは誰のために来たのか、とても勇気付けられる話です。

 この原稿を書いているときに、昔の教えから電話がありました。体を壊し仕事がなくなりそうだと言っていました。全盲ですから大変です。「でももうすぐクリスマスですから何とかなるでしょう」と笑って話していました。これもクリスマスの奇跡かもしれません。

 街には貧しい人たちがたくさんいます。家もなく食べ物もなくこの寒いなかどうすごすのでしょう。死がすぐ隣にいます。この人たちの為にこそクリスマスはあるのだと思います。
  
 どうかみんなが幸せでありますように祈ります。

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