2024年3月10日 聖書:ヨハネによる福音書5章2~9節「老いと病」豊田 護兄

 明日で70歳になります。何度か大病をしましたが、死なずにすみました。「病」とは、全てのエネルギーを奪ってしまいますが、「老い」とは違います。老いても生きる目標があれば、しっかり生きることができます。「病」は生きる気力を奪います。肉体だけではなく心の病も同じです。今回の入院でそのことを強く感じました。「病」が治るにつれ、「生きねば」と強く思いました。母・妻・娘・犬・猫・皆待っている まだやらなければならない事が沢山あると思えるようになってきました。

 「病」の中にあると、自分の事しか考えられません、ひとは色々な人との関わりの中で生きいます。病棟でも色々な人に出会いました。我儘で自分のことしか考えないひとが沢山いました。「生きる」とは何だろうと考えました。老いるとは全然違うものが見えました。「生きる」とは「生かされる」という意味かもしれません。老いた母を見ながら、自分の老いをしっかり見つめて生きたいと思います。

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