2024年8月25日 聖書:ヨハネの第一の手紙4章19~21節「教会は互いに愛し合う所」大藪善次郎牧師

 今日は宮田教会の創立記念日だ。服部団次郎先生を思い出す日でもある。その教会の創立者はいつになっても輝いて見えるからである。
 今月十六日に荒井献先生という方が亡くなられた。歴史学者で新しい感覚でキリスト教会を研究された。私も関学時代、先生の話を聞いて触発された。それ以来、日本の教会の設立状況がいつも気になっていた。
 日本の教会は、ほとんどと言っていい程、個人の信仰者が福音に触れ、感動して作られたと言っていい。それでいいのだ。パウロもそうであったではないか。
 しかし日本のクリスチャン人口は、長い年月をかけても、一%にすぎない。その原因は何なのか。私は隠退して町立図書館に行くようになった。そこでは日本とは何かを知るためである。私自身、日本人でありながら、そのことを考えないで、ただ聖書のみ読んでいて良かったのだろうかと反省しているのである。
 三か月前、娘とドライブして平戸へ行った。平戸島に春日という地区がある。そこは、潜伏キリシタンの里であった。美しい自然の中で、全てがキリストの姿を宿すものとして拝むのである。これは一つの宗教心ではないか。キリスト教も、このような形で後生に伝えられて行くことは、すばらしいことではないかと思った。
 一%といって嘆くことはない。いずれクリスマスも、日本語として定着し、日本文化の一つとして大切にされるようになれば、自然な姿で受け入れられると信じていこう。
 そのためには、教会が何を語るかである。それは、イエスキリストが命令するように、互いに愛し合うこと、これを語り続けていくことである。

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