2025年6月8日 聖書:使徒言行録3章1~10節「イエス・キリストのお名前によって」世良田静江牧師

今日はペンテコステ聖霊降臨日です。聖霊が舌のように下りて教会が形成されていく発火点となりました。使徒言行録はルカによって書かれたとされています。言行録には医者であったルカの専門用語がこの記録に記されています。今日は美しの門に坐して物乞いをしている足の不自由な男と3時の祈りにやって来たペテロとヨハネとの出会いです。「私には金銀もない。わたしにあるものをあげよう。メシアであるイエス・キリストの名によって歩きなさい」その言葉によって今まで歩くことのできなかった男の人が立ち上がり跳び上がって跳ね回り二人に従ったというのです。ナザレのイエス・キリストの権威によって彼は今までと違った歩みを経験するのです。私たちもイエス様に出会い、今までと違った歩みを始める人がいます。今日も耳を傾けるよう魂の奥底に語ってくださるに違いありません。語ってくださった言葉を人に伝える者となることができますようにこのペンテコステの日、私たちはイエスの名によって与えられる聖霊がその保証なのです。私たちのいつか必ず壊れるこの体の中で呻きながら生きていますが、それが全てではありません。パウロはこの復活の体を求め続けた人でした。それを求め続けることの希望をもってこの地上を生き抜く力であり、罪から離れて生きる秘訣でもあったのです。苦しみの中にあっても自暴自棄にならず、イエスの名によって与えられる聖霊を求め続け、この体を大切にしながら生きていくことが、日々の生活が信仰の力でもあるのでしょう。朽ちるもので蒔かれ朽ちないものによみがえらされ、卑しいもので蒔かれ栄光あるものによみがえらされ血肉のからだで蒔かれ、聖霊に属する体によみがえらされるのです。血肉の体であるのですから御霊のからだでもあるのです。ペンテコステの力を受けていきましょう。

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