2025年8月24日 聖書:ゼカリア書8章16~17節「平和に生きる」世良田静江牧師

 この書は紀元前515年神殿完成以前に書かれたと考えられます。エルサレム神殿陥落から半世紀新バビロンに代わってペルシャの時代がはじまり、キュロス王によって出された勅令により捕囚は終わりを告げた。帰国した民を待っていたのは周辺の敵対勢力との抗争や共同体内部の対立だった。このため神殿建設は中断されてしまった。
この窮状を打開しようと神殿の再建を呼びかける。
ゼカリア書は黙示録的な見方が連なり新約聖書の随所に取り入れられている。
8月は平和月間です。終戦から80年予言者ゼカリアに神が語られた言葉に耳を傾けましょう。
神殿や町を取り囲む城壁は作らない。神の都エルサレムは城壁や武力に寄ってではなく、神自らその城壁となり民を守る約束です。ただこの約束には条件がありました。それは互いに真実を語り、あなた方のうちに真実と平和の裁きを行い互いに心の中で悪を図るなという神の命令を守ることでした。教会を守るということは内なる真実の交わりが大切なのです。ドイツにハイデルベルクという街大学の沢山連なる美しい街があり、その中心は聖霊教会です。1400に建設し36年掛けて完成しました。今でも美しい街に数えられています。第二次世界大戦の中ドイツの建物はほぼ瓦礫となりました。けれどもこの街には一発の爆弾も落とされず美しい古城のたたずまいを保っています。余りにも美しい神の威厳を保った教会を連合軍の戦車は通り過ぎて行ったのです。神のお約束をも一度心にとどめましょう。

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